“吹倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきたお66.7%
ふきたふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾株いくかぶとなき松柏まつかしわの根こそぎになりて谷間に吹倒ふきたおされしに山腹のつち落ちたまりて、底をながるる谷川をせきとめたる、おのづからなる堤防をなして、すさまじき水をばたたへつ。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私は以前二百十日の頃には折々立続くこの獄吏の家の板塀が暴風あらし吹倒ふきたおされる。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たもとを、はつとみだすと、お納戸なんど扱帶しごきめた、前褄まへづましぼるばかり、淺葱縮緬あさぎちりめん蹴出けだしからんで、踏出ふみだ白脛しらはぎを、くささきあやふめて……と、吹倒ふきたふされさうに撓々たわ/\つて、むねらしながら
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)