“ひとおと”の漢字の書き方と例文
語句割合
人音100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本アルプスのふもとの、ほとんど人音ひとおと絶えた雪の中で、よし温泉場とはいいながら、不意に太棹の音を聞かせようなんぞとは、心憎いいたずらには相違ない。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
弁当べんたう、ものうりこゑひゞくと、人音ひとおとちかく、けたとおもふのに、には、なにも、ものがえない。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そゝいでぎられしあとまた人音ひとおとこのたびこそはとれげなさけなし三軒許さんげんばかり手前てまへなるいへりぬ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)