“待暮”の読み方と例文
読み方割合
まちくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家内中が幾年かの間待暮まちくらしていたのですから、その年も春が過ぎてからは、そのうわさばかりしていました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
しかし辰夫は毎日の面会が終るたびに必ず目になみだうかべて、「又明日もきっと来てれ給えね、君一人を待暮まちくらしているのだから」とながせ衰えた指をふるわせ私の手首をきつく握るものだから
(新字新仮名) / 坂口安吾(著)