など、すべて同じ情趣を歌った佳句であるが、特にその新体風の長詩「春風馬堤曲しゅんぷうばていのきょく」の如きは、藪入の季題に托して彼の侘しい子守唄こもりうたであるところの、遠い時間への懐古的郷愁を咏嘆えいたんしている。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
しかしこの解釈は、後に「春風馬堤曲しゅんぷうばていのきょく」で反説しよう。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
この句は「春風馬堤曲しゅんぷうばていのきょく
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)