“ばじとうふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬耳東風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とBは、万物流転説を遵奉するアテナイの大言家の声色こわいろうなりながら未練も残さずに出て行った。不安も悲劇も自信も僕にとっては馬耳東風ばじとうふうだ。あまりBの様子ぶった態度が滑稽こっけいだったから
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
ひどく優雅で上品な顔なのだが、よくまアこんなにハリアイのない心なのだろう、と、私は女の笑い顔を見ていつもそればかりしか考えないが、女は又馬耳東風ばじとうふうでただ笑っているだけのことである。
魔の退屈 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
一般にこれを馬耳東風ばじとうふうに付し去るの有様ありさまなりき。