“仁人”の読み方と例文
読み方割合
じんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小生の知る陶謙は、世に稀な仁人じんじんです、君子です。——ご尊父がむごたらしい難に遭われたのは、まったく陶謙の罪ではなく、張闓ちょうがい仕業しわざです。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほどこして必ずほうある者は、天地の定理ていりなり。仁人じんじんこれを述べてもっひとすすむ。ほどこしてほうのぞまざる者は、聖賢せいけん盛心せいしんなり。君子くんしこれそんして以てすくう」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
が、またこの飯事が、先生、あの二人でなくッちゃ、英雄にも豪傑にも、志士仁人じんじんにも、狂人にも、馬鹿にも出来ない、第一あなたにも私にも出来ませんて。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)