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仁人
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じんじん
ふりがな文庫
“
仁人
(
じんじん
)” の例文
小生の知る陶謙は、世に稀な
仁人
(
じんじん
)
です、君子です。——ご尊父がむごたらしい難に遭われたのは、まったく陶謙の罪ではなく、
張闓
(
ちょうがい
)
の
仕業
(
しわざ
)
です。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
施
(
ほどこ
)
して必ず
報
(
ほう
)
ある者は、天地の
定理
(
ていり
)
なり。
仁人
(
じんじん
)
之
(
これ
)
を述べて
以
(
もっ
)
て
人
(
ひと
)
に
勧
(
すす
)
む。
施
(
ほどこ
)
して
報
(
ほう
)
を
望
(
のぞ
)
まざる者は、
聖賢
(
せいけん
)
の
盛心
(
せいしん
)
なり。
君子
(
くんし
)
之
(
これ
)
を
存
(
そん
)
して以て
世
(
よ
)
を
済
(
すく
)
う」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
が、またこの飯事が、先生、あの二人でなくッちゃ、英雄にも豪傑にも、志士
仁人
(
じんじん
)
にも、狂人にも、馬鹿にも出来ない、第一あなたにも私にも出来ませんて。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大震はブウルジヨアとプロレタリアとを
分
(
わか
)
たず。猛火は
仁人
(
じんじん
)
と
溌皮
(
はつぴ
)
とを分たず。自然の眼には人間も
蚤
(
のみ
)
も選ぶところなしと云へるトウルゲネフの散文詩は真実なり。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かくて
先
(
ま
)
ず
志士
(
しし
)
仁人
(
じんじん
)
に謀りて学資の
輔助
(
ほじょ
)
を乞い、しかる上にて遊学の
途
(
と
)
に
上
(
のぼ
)
らばやと思い定め、当時自由党中慈善の聞え高かりし
大和
(
やまと
)
の豪農
土倉庄三郎
(
どくらしょうざぶろう
)
氏に懇願せんとて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
ノーベル賞金を辞された先生に不満を
懐
(
いだ
)
かれたり、何万ルーブルの為に先生の声を蓄音器に入れさせようとしたり、其外種々
仁人
(
じんじん
)
としても詩人としても心の富、霊の自由
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
劉玄徳
(
りゅうげんとく
)
は、
仁人
(
じんじん
)
である。故主の墳墓の土も乾かぬうちに、曹操へ降を乞い、国を売るの賊、汝らこそ
怪
(
け
)
しからん。——いで、魏延が城門をあけて、玄徳を通し申さん」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
志士
(
しし
)
仁人
(
じんじん
)
もまたかかる醜態を演じて、しかも
交誼
(
こうぎ
)
を厚うする方便なりというか、大事の前に小欲を捨つる
能
(
あた
)
わず、前途近からざるの事業を控えて、
嚢底
(
のうてい
)
多からざるの資金を
濫費
(
らんぴ
)
す
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
早く立憲の政体を立て、人民をして
政
(
まつりごと
)
に参せしめざる時は、憂国の余情
溢
(
あふ
)
れて、
如何
(
いか
)
なる挙動なきにしも非ずと、種々当路者に向かって忠告するも、
馬耳東風
(
はじとうふう
)
たる
而已
(
のみ
)
ならず憂国の
志士
(
しし
)
仁人
(
じんじん
)
が
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
仁
常用漢字
小6
部首:⼈
4画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“仁”で始まる語句
仁
仁王
仁和寺
仁王立
仁王門
仁慈
仁丹
仁和賀
仁義
仁田