“嚢底”の読み方と例文
読み方割合
のうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより下士のはい悉皆しっかい商工に従事するには非ざれども、その一部分に行わるれば仲間中なかまうちの資本は間接にはたらきをなして、些細ささいの余財もいたずらに嚢底のうていに隠るることなく
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
志士しし仁人じんじんもまたかかる醜態を演じて、しかも交誼こうぎを厚うする方便なりというか、大事の前に小欲を捨つるあたわず、前途近からざるの事業を控えて、嚢底のうてい多からざるの資金を濫費らんぴ
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「深くその、嚢底のうていに秘して置くですね。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)