“素面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらふ68.0%
すめん24.0%
すがお4.0%
すがほ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殆んど素面しらふで、ともからこの狂態をヂツと見詰めて居る貫兵衞の冷たい顏には不氣味なうちにも、妙に自信らしいものがあつたのです。
が、そうした感激がなく、死が素面すめんで人間に迫ってくる場合には、大抵の人間が臆病になってしまう。十三人の場合が、そうであった。
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
あれは女優と言って、舞台にいるときよりも素面すがおでいるときのほうが芝居の上手な婆で、おおお、またおれの奥の虫歯がいたんで来た。
猿ヶ島 (新字新仮名) / 太宰治(著)
は山水に目をうばはれたるに「火をかしなされ」とて烟管きせるさしよせたるかほを見れば、蓬髪みだれがみ素面すがほにて天質うまれつき艶色えんしよく花ともいふべく玉にもすべし。百結つぎ/\鶉衣つゞれ趙璧てうへきつゝむ。