“すめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
素面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
着流しに長脇差ながわきざし、ひとつ印籠いんろうという異様な風態ふうていだったので、人目をひかぬはずもなかったが、尾張おわりの殿様も姫路の殿様も、編笠あみがさなしの素面すめん
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しきりに笛に合せ撥調ばちしらべをしていますが、中にひとり立って、鎌倉舞かまくらまいの稽古をしているお百姓も、麦を踏み大根を抜く日にやけた素面すめん素手すで
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またその二人が、一方が男であり、一方が女であることも同じだが、あちらのは、女の人がお高祖頭巾こそずきんで覆面をしているのに、男の方は素面すめんです。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)