素面すがお)” の例文
あれは女優と言って、舞台にいるときよりも素面すがおでいるときのほうが芝居の上手な婆で、おおお、またおれの奥の虫歯がいたんで来た。
猿ヶ島 (新字新仮名) / 太宰治(著)
わたし今日、何の気なしにいつもの通り白粉おしろいを塗る時、鶏卵たまごの白味を使ったものですから、それで上人様が不浄があるとおっしゃいました。それ故、お湯に入ってこの通り素面すがおになって参りました
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)