ウカ)” の例文
我が民族の中心種族の間にも、時の替り目に魂のウカれ易い事を信じて居た。其が合體して、五節供其他の形代を棄てる風が、段々成長して來た。
彼等の持つて居る信仰が力を失うても、更に芸能が時代の興味から逸れない間、彼等の職業が一分化を遂げきる迄の間は、流民としてウカれ歩いたのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)