私の顔わたしのかお
寫眞を出して並べたわたくしの顏は、どれもこれも、みんな違つてゐる。それは、自分の顏であるから、見違へるわけはないが、體つきと、着物と、髮の具合をとりかへたらばちよいと自分でも分明らなからうと思ふのさへある。 その時の氣分がこんなにムラなのか …