疲勞くたぶ)” の例文
新字:疲労
疲勞くたぶれたと見えて、スヤ/\寢てはります。あの分ならまアちよいと安心だすなア。」と、何時の間にか千代松が足音も立てずに背後うしろへ來てゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「さうだすか、わたへ等もしつかり疲勞くたぶれましたなア。まア緩然ゆつくり一服しまへう。」と、道臣は稍どぎまぎしながら言つて、先きに立つて居室ゐまへ入つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『あゝ、しんど。……此頃はちよツとも歩きまへんよつて、ちいと歩くと、ぢつきに疲勞くたぶれますのや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
あんたも疲勞くたぶれなはつたやろ、六里の道歩きなはつたのは近年ないこつちや。わたへもだいぶ疲勞れましたわい。……駕籠屋と車屋なして來て、ちいとやすまして貰ひまへう。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)