“ちよい/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一寸々々80.0%
時々10.0%
些々10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯して置は殺生なりさりとて生返いきかへらせなば又々旅人へ惡さをなす者共なればとゞめをさして呉んと鐵の棒のさきのどあたりへ押當おしあて一寸々々ちよい/\よしで物を突く如く手輕てがるに止めを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以前まへかた訳のあつた女の名前も時々ちよい/\忘れる事があるやうに、名高い仏様のお名前もどうかすると想ひ出せない事があるものだ。)
だが、画家ゑかきといふものは、時々ちよい/\木炭をぜににも事を欠くもので、そんな時には猿はまつたやうに墨汁すみの使ひ残しをめる。
或時は微醺びくんを帶びて來て、些々ちよい/\擽る樣な事を言つた事もある。又或時は同じ中隊だといふ、なま半可な文學談などをやる若い少尉をれて來て、態と其前で靜子と親しい樣に見せかけた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)