“ちよいちよい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一寸々々75.0%
些々25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其以後それからといふもの、私はお和歌さんが好で、母には内密ないしよ一寸々々ちよいちよい、東の店に痰切飴たんきり氷糸糖アルヘイを買ひに行つた。眇目の老人さへゐなければ、お和歌さんは何時でも負けてくれたものだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私も一寸々々ちよいちよい一緒に行かぬではなかつたが、怎してか大抵一人先に帰つて来るので、父の仕事場にしてある店先の板間に、竹屑やら鉋屑かんなくづの中に腹匍はらばひになつては、汗を流しながら読本を復習さらつたり
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
然しモウ以前の単純な、素朴な政治ではなかつた。或時は微醺びくんを帯びて来て、些々ちよいちよい擽る様な事を言つた事もある。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)