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一寸々々
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ちよいちよい
ふりがな文庫
“
一寸々々
(
ちよいちよい
)” の例文
時としては、
従同胞
(
いとこ
)
共が私の家へ遊びに来る。来るといつても、先づ門口へ来て
一寸々々
(
ちよいちよい
)
内を覗きながら
彷徨
(
うろうろ
)
してゐるので、母に声を懸けられて初めて入つて来る。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『然う然う、
其麽
(
そんな
)
癖がありましたね。一体
一寸々々
(
ちよいちよい
)
奇抜な事をやり出す人なんで、書く物も然うでしたよ。
恁麽
(
こんな
)
下らん事をと思つてると、時々素的な奴を書出すんですから。』
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其以後
(
それから
)
といふもの、私はお和歌さんが好で、母には
内密
(
ないしよ
)
で
一寸々々
(
ちよいちよい
)
、東の店に
痰切飴
(
たんきり
)
や
氷糸糖
(
アルヘイ
)
を買ひに行つた。眇目の老人さへゐなければ、お和歌さんは何時でも負けてくれたものだ。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私も
一寸々々
(
ちよいちよい
)
一緒に行かぬではなかつたが、怎してか大抵一人先に帰つて来るので、父の仕事場にしてある店先の板間に、竹屑やら
鉋屑
(
かんなくづ
)
の中に
腹匍
(
はらばひ
)
になつては、汗を流しながら読本を
復習
(
さらつ
)
たり
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
々
3画
々
3画
“一寸”で始まる語句
一寸
一寸法師
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前