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一寸々々
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ちよい/\
ふりがな文庫
“
一寸々々
(
ちよい/\
)” の例文
清正公樣
(
せいしやうこうさま
)
の
前
(
まへ
)
、
煎豆屋
(
いりまめや
)
の
角
(
かど
)
、
唐物屋
(
たうぶつや
)
の
所
(
ところ
)
、
水天宮樣
(
すゐてんぐうさま
)
の
裏通
(
うらどほ
)
り、とそツち
此方
(
こつち
)
で、
一寸々々
(
ちよい/\
)
見
(
み
)
えなく
成
(
な
)
つたらしいんですが、……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
斯して置は殺生なり
然
(
さり
)
とて
生返
(
いきかへ
)
らせなば又々旅人へ惡さをなす者共なれば
止
(
とゞ
)
めを
刺
(
さし
)
て呉んと鐵の棒の
先
(
さき
)
を
咽
(
のど
)
の
邊
(
あた
)
りへ
押當
(
おしあて
)
て
一寸々々
(
ちよい/\
)
と
葭
(
よし
)
で物を突く如く
手輕
(
てがる
)
に止めを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
秋聲小劍二氏は今まで
一寸々々
(
ちよい/\
)
來た處ですが、私には初めての土地なのです、四邊はもうすつかり蘆荻の葉も褐色にうら枯れ、平濶な水田に小波が立つてゐるのも寒さうで
初雪
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
『然う然う、
其麽
(
そんな
)
癖がありましたね。一體
一寸々々
(
ちよい/\
)
奇拔な事をやり出す人なんで、書く物も然うでしたよ。
恁麽
(
こんな
)
下らん事をと思つてると、時々素的な奴を書出すんですから。』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「よう。」と
反
(
そ
)
つて、
茫然
(
ばうぜん
)
として
立
(
た
)
つた。が、ちよこ/\と
衣紋繕
(
えもんづくろ
)
ひをして、
其
(
そ
)
の
車
(
くるま
)
を
尾
(
つ
)
けはじめる。と
婦
(
たぼ
)
も
心着
(
こゝろづ
)
いたか
一寸々々
(
ちよい/\
)
此方
(
こなた
)
を
振返
(
ふりかへ
)
る。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
特に其の後半部は、日常生活の中から自ら歌になつてゐる部分だけを
一寸々々
(
ちよい/\
)
摘み出して、其れを寧ろ不眞面目ぢやないかと思はれる程の正直を以て其儘歌つたといふ風の歌が大部分を占めてゐる。
NAKIWARAI を読む
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
鞄
(
かばん
)
を
脊負
(
しよ
)
つて
来
(
き
)
たのは
木樵
(
きこり
)
の
権七
(
ごんしち
)
で、
此
(
こ
)
の
男
(
をとこ
)
は、お
浦
(
うら
)
を
見失
(
みうしな
)
つた
当時
(
たうじ
)
、うか/\
城趾
(
しろあと
)
へ
徉徜
(
さまよ
)
つたのを
宿
(
やど
)
へ
連
(
つれ
)
られてから、
一寸々々
(
ちよい/\
)
出
(
で
)
て
来
(
き
)
ては
記憶
(
きおく
)
の
裡
(
うち
)
へ
影
(
かげ
)
を
露
(
あら
)
はす。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さういふ手腕は幸ひにして此の作者にはない。たゞ誰でも
一寸々々
(
ちよい/\
)
經驗するやうな感じを誰でも歌ひ得るやうな平易な歌ひ方で歌つてあるだけである。其所に此の作者の勇氣と眞實があると私は思ふ。
NAKIWARAI を読む
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
偖
(
さ
)
て、
店
(
みせ
)
をする、
料理人
(
れうりにん
)
も
入
(
はひ
)
つて、お
客
(
きやく
)
も
一寸々々
(
ちよい/\
)
ある
事
(
こと
)
になる。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
々
3画
々
3画
“一寸”で始まる語句
一寸
一寸法師
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前