“くわいちう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懷中73.3%
懐中26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだございます、——菊次郎樣は、五百兩の大金を持出したことは判つて居りますが、舟にも、橋場近い川底にも、兩國近くにも、菊次郎樣の懷中くわいちうにもなかつたさうでございます」
塗付ぬりつけんとするならんイヤ不屆ふとゞきなる女めと眼付ねめつけるにお專は少しもさわがず彌々爭ひ給はゞ外に見せるものありと懷中くわいちうより一通の文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
始のほどは高利かうりの金を貸し付けて暴利ぼうりむさぼり、作事こしらへごとかまへて他をおとしいれ、出ては訴訟沙汰そしようさたツては俗事談判ぞくじだんはんゆる間も無き中に立ツて、ぐわんとして、たゞ其の懐中くわいちうこやすことのみ汲々きふ/\としてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
あなたの懐中くわいちうにある小さな詩集を見せてください
春の詩集 (新字旧仮名) / 河井酔茗(著)