“まんま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.5%
5.4%
冷飯1.4%
1.4%
好機1.4%
旨々1.4%
昼飯1.4%
眞間1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こっちのお乳をおかずにして、こっちのおおきい方をおまんまにして食べるんだって、」とぐッとめ附けて肩をすぼめ、笑顔で身顫みぶるいをして
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
奈何どうして小学教育を破壊するかと訊くと、何有なあにホンの少しの違ひです、人を生れた時のまんまで大きくならせる方針を取れや可いんですと答へられました。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
清「これ野郎立たねえか、今冷飯まんま喰わしてやる、棒縛り程楽なものはねえぞ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さうして何時も谷を隔てた圓い丘の上に、またまんまるな明るい月が夕照ゆふやけの赤く殘つた空を恰度てうど花札の二十坊主のやうにのぼつたものである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
却てとく畔倉重四郎は小篠堤をざさづつみにて穀屋平兵衞を殺害せつがいし百兩の金子を奪ひ取り其上富右衞門に罪を負せ事落着らくちやくして富右衞門は御仕置しおきおこなはれけるにぞ我が奸計かんけい好機まんまと行しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ざっと流して座敷に帰り、手早く旅行鞄を開きて、小瓶の中より絵具を取出し、く顔に彩りて、懐中鏡に映し見れば、我ながらその巧妙たくみなるに感ずるばかり旨々まんまと一皮かぶりたり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おはねさんの車へ相乗りと出かけて。テケレッパだろうじゃアねえか。しかたがねえ泣く子と地頭だ。馬鹿なつらアしておいらアからッ車を曳いて跡から行くと。奥の植半うえはんへいってお昼飯まんまヨ。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
かたられてはなほ以て迷惑めいわく至極しごくと云そばより嘉平次も然樣々々さやう/\我等は百姓だいも致す者こと組頭くみがしらと申て名をかた眞間まんまだまし御在ござつたりと云を藤八如何いかにも是を御覽じろと一通の書付をいだし其節證據の曼陀羅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)