“ことごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コトゴト
語句割合
77.5%
15.9%
事毎2.4%
事々1.5%
1.1%
0.8%
悉々0.3%
事事0.2%
0.2%
毎々0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしり破られることは言う迄もない。大抵の場合、衣類をことごとく毮り取られてついに立って歩けなくなった方が負と判定されるようである。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかれどもこれ聯想の習慣の異なるよりして来る者にして、複雑なる者をとっことごとくこれを十七字中に収めんとする故に成し得ぬなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
それと同時に僕のことを、彼等は「憤慨居士ふんがいこじ」とも称しているそうな。けだし気に喰わぬことがあれば、事毎ことごとに憤慨する。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
しからば僕よりも知恵の劣った人が悪口するなら、自分より劣ったものを相手とし、事々ことごとしく弁解する労を取るだけの価値がない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
電灯を几帳面きちょうめんことごとく消し去って、おそろしく大きなボール紙の函が落ちているとしか見えない某百貨店の横をすりぬけ
第四次元の男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
是に於て名山大沢ことごとく霊あり。古廟叢祠また主者多し。けだおもふに、群生昏墊ぐんせいこんてん衆類冥頑しゅうるいめいがん、或は悪を長じて以てあらためず、或は凶を行うて自らほしいままにす。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
か様にして、白蝙蝠の一味は悉々ことごとく逮捕せられた。狂博士の助手を勤めていた二青年も例外ではない。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何故なにゆゑなれば高貴なる婦人を最も近く観る時はすべて偽造的である。すべ贅沢ぜいたくの陳列及び事事ことごとしき嬌飾けうしよくそれ等よりも、卓越した機敏と貞淑な点をかへつてひくい階級の婦人に見いだすのです。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
もてあそビテ光瞥瞥タリ/雲ハ残日ヲメテ影凄凄タリ/寒蔬ハことごとク園官ノ贈ル有リ/鮮鯽何ゾ膾手ノ批ヲ労サン/聞説きくならク摂船多ク酒ヲ運ブト/またもとム一勺吾ガ臍ニ到ルヲ〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
聞く毎々ことごとに身にしみて口惜くちをしく、父様ととさんは何とおぼし召すか知らぬが元来もともと此方こちから貰ふて下されと願ふて遣つた子ではなし、身分が悪いの学校がどうしたのと宜くも宜くも勝手な事が言はれた物
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夜、燕王、張玉ちょうぎょくを中軍に、朱能しゅのうを左軍に、陳亨ちんこうゆう軍に、丘福きゅうふくを騎兵に将とし、馬歩ばほ十余万、黎明れいめいことごとく河を渡る。南軍の瞿能父子、平安等、房寛ぼうかんの陣をいて之を破る。張玉等これを見て懼色くしょくあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)