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古
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いにしへ
ふりがな文庫
“
古
(
いにしへ
)” の例文
我は
心裡
(
しんり
)
にヱネチアの歴史を繰り返して、その
古
(
いにしへ
)
の富、古の繁華、古の獨立、古の權勢
乃至
(
ないし
)
大海に
配
(
めあは
)
すといふ古の
大統領
(
ドオジエ
)
の事を思ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
何も
申
(
さる
)
の歳だからとて、視ざる聴かざる言はざるを
尚
(
たつと
)
ぶわけでは無いが、
嚢
(
なう
)
を
括
(
くゝ
)
れば
咎
(
とが
)
無しといふのは
古
(
いにしへ
)
からの通り文句である。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「見えるわ。見えるわ。瓜、一面の瓜だ。」見覺えのあるやうな所と思つたら其處は
古
(
いにしへ
)
の昆吾氏の
墟
(
あと
)
で、成程到る所累々たる瓜ばかりである。
盈虚
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
京子
(
けいし
)
浪華
(
なには
)
の
地
(
ち
)
、
古
(
いにしへ
)
より芸園に名高きもの輩出し、
海内
(
かいだい
)
に聞ゆるものありといへども、その該博精通、蒹葭堂の如きもの少し。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
額田王は右の御歌に「
古
(
いにしへ
)
に恋ふらむ鳥は
霍公鳥
(
ほととぎす
)
けだしや啼きしわが恋ふるごと」(同・一一二)という歌を以て
和
(
こた
)
えている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
古
(
いにしへ
)
の
國民
(
こくみん
)
は
地震
(
ぢしん
)
に
遭
(
あ
)
つても、
科學的素養
(
くわがくてきそやう
)
が
缺
(
か
)
けてゐるから、たゞ
不可抗力
(
ふかかうりよく
)
の
現象
(
げんしやう
)
としてあきらめるだけで、これに
對抗
(
たいかう
)
する
方法
(
はうはふ
)
を
案出
(
あんしゆつ
)
し
得
(
え
)
ない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
かくいひて隱れぬ、我はわが身に仇となるべきかの
言
(
ことば
)
をおもひめぐらし、足を
古
(
いにしへ
)
の詩人のかたにむけたり 一二一—一二三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
此
(
こ
)
の
恐
(
おそろし
)
い
山蛭
(
やまびる
)
は
神代
(
かみよ
)
の
古
(
いにしへ
)
から
此処
(
こゝ
)
に
屯
(
たむろ
)
をして
居
(
ゐ
)
て
人
(
ひと
)
の
来
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
ちつけて、
永
(
なが
)
い
久
(
ひさ
)
しい
間
(
あひだ
)
に
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
何斛
(
なんごく
)
かの
血
(
ち
)
を
吸
(
す
)
ふと
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
古
(
いにしへ
)
蒲生飛騨守氏郷
(
がもうひだのかみうじさと
)
この処に
野立
(
のだち
)
せし事有るに
因
(
よ
)
りて、
野立石
(
のだちいし
)
とは申す、と例のが
説出
(
ときいだ
)
すを、貫一は
頷
(
うなづ
)
きつつ、目を放たず
打眺
(
うちなが
)
めて、独り
窃
(
ひそか
)
に舌を巻くのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何故なら私は、その峻烈なる稽古振りを眺めて思はず
古
(
いにしへ
)
のスパルタの体育場を連想したからであります。
舞踏学校見物
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
何
(
いづ
)
れの時代にも、思想の競争あり。「過去」は現在と戦ひ、古代は近世と争ふ、老いたる者は
古
(
いにしへ
)
を慕ひ、
少
(
わか
)
きものは今を喜ぶ。思想の世界は限りなき四本柱なり。
国民と思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
而して之を実地に応用するは必らず先づ一個人より始めざるべからざることを忘却せんには、是れ天上の星を仰ぎて足を
溝
(
みぞ
)
に失したる
古
(
いにしへ
)
の哲学者に類せざらんや。
信仰個条なかるべからず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
此秋山には
古
(
いにしへ
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
おのづから
残
(
のこ
)
れりと
聞
(
きゝ
)
しゆゑ一度は
尋
(
たづね
)
ばやとおもひ
居
(
を
)
りしに、此地をよくしりたる
案内者
(
あんないしや
)
を
得
(
え
)
たりしゆゑ、
偶然
(
ふと
)
おもひたち
案内
(
あなひ
)
が
教
(
をしへ
)
にまかせ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
凡そ此等の書の中には、初め
古
(
いにしへ
)
の本草経が包含せられてゐた。しかし其一部分は
妄
(
みだり
)
に
刪
(
けづ
)
られて亡びた。唯他の一部分が
蕙蘭
(
けいらん
)
の雑草中に存ずるが如くに存じてゐる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
古
(
いにしへ
)
、国のために力を尽しし歌人の思想を汲み運命を偲び、そが韻律の朽せぬにほひを慕ふにあたり、おのづからなる感情は、正に「ほがらかなる悲み」ならむかし。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
昭和十八年十月十五日はそれからちやうど千二百年目に当るので、東大寺では盛大な記念法要が営まれた。私もお招きをうけて、天平の
古
(
いにしへ
)
を模した祭典を拝観することが出来た。
君臣相念
(新字旧仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
従来此深山に
分
(
わ
)
け
入
(
い
)
りて人命を
失
(
うしな
)
ひしもの
既
(
すで
)
に十余名、
到底
(
とうてい
)
深入
(
しんにふ
)
することを
得
(
え
)
ず
古
(
いにしへ
)
より山中に
恐
(
おそ
)
ろしき
鬼婆
(
をにばば
)
ありて人を
殺
(
ころ
)
して之を
食
(
くら
)
ふ、
然
(
しか
)
らざるも人一たひ
歩
(
ほ
)
を此深山に
入
(
い
)
るれは
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
孔子
(
こうし
)
、
古
(
いにしへ
)
の
仁聖
(
じんせい
)
賢人
(
けんじん
)
を
(一七)
序列
(
じよれつ
)
する、
呉
(
ご
)
の
太伯
(
たいはく
)
・
伯夷
(
はくい
)
の
倫
(
ともがら
)
の
如
(
ごと
)
きも
詳
(
つまびらか
)
なり。
余
(
よ
)
の
聞
(
き
)
く
所
(
ところ
)
を
以
(
もつ
)
てすれば、
(一八)
由光
(
いうくわう
)
の
義
(
ぎ
)
至
(
いた
)
つて
高
(
たか
)
し。
(一九)
其文辭
(
そのぶんじ
)
少
(
すこ
)
しも
概見
(
がいけん
)
せざるは
何
(
なん
)
ぞ
哉
(
や
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
古
(
いにしへ
)
は渇して盗泉の水を飲まず、今は盗泉の名を改めて飲む。
書狼書豚
(新字旧仮名)
/
辰野隆
(著)
足撫槌
(
あしなづち
)
手撫槌
(
てなづち
)
神も名にし負へば子は
古
(
いにしへ
)
も
愛
(
めぐ
)
くやありけん
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
また
古
(
いにしへ
)
の
六部等
(
ろくぶら
)
が
後世
(
ごせ
)
安樂
(
あんらく
)
の
願
(
ぐわん
)
かけて
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
道
(
みち
)
ありき、
古
(
いにしへ
)
もかくぞ響きて
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
古
(
いにしへ
)
の美風に帰すことなり。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人皆ギリシヤの
古
(
いにしへ
)
の
如
(
ごと
)
く
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
古
(
いにしへ
)
となりぬ。
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
雨風に悩まさるれば一度は地に伏しながらも
忽
(
たちまち
)
起きあがりて咲くなど、菊つくりて誇る今の人ならぬ
古
(
いにしへ
)
の人のまことに
愛
(
め
)
でもすべきものなり。
花のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
我は嘗て
古
(
いにしへ
)
の信徒の自ら
笞
(
むちう
)
ち自ら
傷
(
きずつ
)
けしを聞きて、其情を解せざりしに、今や自らその爲す所に
倣
(
なら
)
はんと欲するに至りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
尤
(
もつと
)
も、
古
(
いにしへ
)
の
和名
(
わめい
)
に
漢字
(
かんじ
)
を
充當
(
じうたう
)
したのが、
漢音
(
かんおん
)
の
讀
(
よ
)
み
方
(
かた
)
の
變化
(
へんくわ
)
に
伴
(
とも
)
なうて、
和名
(
わめい
)
が
改變
(
かいへん
)
せられた
例
(
れい
)
は、
古代
(
こだい
)
から
澤山
(
たくさん
)
ある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
劉填
(
りうてん
)
が
妹
(
いもうと
)
は
陽王
(
やうわう
)
の
妃
(
ひ
)
なり。
陽王
(
やうわう
)
誅
(
ちう
)
せられて
後
(
のち
)
追慕
(
つゐぼ
)
哀傷
(
あいしやう
)
して
疾
(
やまひ
)
となる。
婦人
(
ふじん
)
の
此
(
この
)
疾
(
やまひ
)
古
(
いにしへ
)
より
癒
(
い
)
ゆること
難
(
かた
)
し。
時
(
とき
)
に
殷※
(
いんせん
)
善
(
よ
)
く
畫
(
ゑが
)
く、
就中
(
なかんづく
)
人
(
ひと
)
の
面
(
おもて
)
を
寫
(
うつ
)
すに
長
(
ちやう
)
ず。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
香具山
(
かぐやま
)
は
畝傍
(
うねび
)
を
愛
(
を
)
しと、
耳成
(
みみなし
)
と相争ひき、神代より斯くなるらし、
古
(
いにしへ
)
も
然
(
しか
)
なれこそ、
現身
(
うつそみ
)
も妻を、争ふらしき」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
試みに之を歴史に徴すれば述而不
レ
作、信じて
古
(
いにしへ
)
を好みし儒教に次で起りしものは即ち
黄老
(
くわうらう
)
の教也。東漢名節を
尚
(
たふと
)
び三国功業を重んぜし後は即ち南北二朝の清談也。
凡神的唯心的傾向に就て
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
すべてあらぶるものゝ
敵
(
あだ
)
なるルチーアいでゝわが
古
(
いにしへ
)
のラケーレと坐しゐたる所に來り 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
今加州侯毎年六月朔日雪を
献
(
けん
)
じ玉ふも雪の氷なり。これにても
古
(
いにしへ
)
の氷室は雪の氷なるをおもふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
米使渡来
以還
(
このかた
)
政務の多端なることは
古
(
いにしへ
)
より無き所である。其上乙卯の地震があり、丙辰の洪水があつた。此の如く内憂外患並び
臻
(
いた
)
つた日に、公は局に当つて思を労した。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そはかの
古
(
いにしへ
)
の姫がいとも稀なる緑石を宮殿の倉の底へ蔵したるが如くに……深く秘めて、——。
青白き公園
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
朕薄徳を以て
忝
(
かたじけな
)
く
重任
(
ぢゆうにん
)
を
承
(
う
)
けたり。未だ政化を
弘
(
ひろ
)
めず
寤寐
(
ごみ
)
にも多く
慚
(
は
)
づ。
古
(
いにしへ
)
の明主は皆先業を
能
(
よ
)
くして
国
(
くに
)
泰
(
やすら
)
かに人楽しみ
災
(
わざわひ
)
除かれ
福
(
さきはひ
)
至れり。何の政化を修め能く此の道を
臻
(
いた
)
さむ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
直
(
ただ
)
ちに西北に向ひて、
今尚
(
いまなほ
)
茫々
(
ぼうぼう
)
たる
古
(
いにしへ
)
の
那須野原
(
なすのがはら
)
に
入
(
い
)
れば、天は
濶
(
ひろ
)
く、地は
遐
(
はるか
)
に、
唯平蕪
(
ただへいぶ
)
の迷ひ、断雲の飛ぶのみにして、三里の
坦途
(
たんと
)
、一帯の
重巒
(
ちようらん
)
、塩原は
其処
(
そこ
)
ぞと見えて、行くほどに
跡
(
みち
)
は
窮
(
きはま
)
らず
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
傳へ聞く
彼
(
か
)
の
切支丹
(
キリシタン
)
、
古
(
いにしへ
)
の
惱
(
なやみ
)
もかくや——
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
また
古
(
いにしへ
)
の
六部等
(
ろくぶら
)
が
後世
(
ごせ
)
安楽の願かけて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
道
(
みち
)
ありき、
古
(
いにしへ
)
もかくぞ響きて
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
セプチミウス・セヱルス帝の凱旋門に登る
磴
(
いしだん
)
の上には、大外套被りて臥したる
乞兒
(
かたゐ
)
二三人あり。
古
(
いにしへ
)
の神殿のなごりなる高き石柱は、長き影を地上に印せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
晝
(
ひる
)
は
終日
(
ひねもす
)
兵術
(
へいじゆつ
)
を
修
(
しう
)
し、
夜
(
よる
)
は
燈下
(
とうか
)
に
先哲
(
せんてつ
)
を
師
(
し
)
として、
治亂
(
ちらん
)
興廢
(
こうはい
)
の
理
(
り
)
を
講
(
かう
)
ずるなど、
頗
(
すこぶ
)
る
古
(
いにしへ
)
の
賢主
(
けんしゆ
)
の
風
(
ふう
)
あり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
古
(
いにしへ
)
の歌人はあなどり難し。なか/\に今の人などより森羅万象に心をつくることまめやかにて、我等が思ひも寄らぬあたりのものをも歌の材として用ゐ居るなり。
雲のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
今加州侯毎年六月朔日雪を
献
(
けん
)
じ玉ふも雪の氷なり。これにても
古
(
いにしへ
)
の氷室は雪の氷なるをおもふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
日本
(
にほん
)
古來
(
こらい
)
の
地名
(
ちめい
)
を、
郡町村等
(
ぐんてうそんとう
)
の
改廢
(
かいはい
)
と
共
(
とも
)
に
變更
(
へんかう
)
することは、
或
(
ある
)
場合
(
ばあひ
)
にはやむを
得
(
え
)
ないが、
古
(
いにしへ
)
の
地名
(
ちめい
)
に
古
(
いにしへ
)
の
音便
(
おんびん
)
によつて
當
(
あ
)
て
篏
(
は
)
められた
漢字
(
かんじ
)
を
妄
(
みだ
)
りに
今
(
いま
)
の
音
(
おん
)
に
改讀
(
かいどく
)
せしめ
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
古
(
いにしへ
)
の
代
(
よ
)
は
黄金
(
こがね
)
の如く美しかりき、饑ゑて
橡
(
つるばみ
)
を
味
(
あぢ
)
よくし、渇きて小川を
聖酒
(
ネッタレ
)
となす 一四八—一五〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
平賀元義の歌に、「鏡山雪に朝日の照るを見てあな面白と歌ひけるかも」というのがあるが、この歌の「面白」も、「おもしろくして
古
(
いにしへ
)
おもほゆ」の感と相通じているのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
空も地も金と
金剛石
(
ダイヤモンド
)
をちりばめたやうに、夜だか昼間だか決して解らないやうに輝いて居りましたから私達は一瞬の間に
古
(
いにしへ
)
のある国の歓楽の宮殿へ伴れて来られたのかとも思へました。
嘆きの孔雀
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
古
(
いにしへ
)
より英明の主、威徳宇宙に
溥
(
あまね
)
く、万国の
帰嚮
(
ききやう
)
するに至る者は、其
胸襟
(
きやうきん
)
闊達
(
くわつたつ
)
、物として
相容
(
あひい
)
れざることなく、事として取らざることなく、其仁慈化育の心、天下と異なることなきなり。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
もし
古
(
いにしへ
)
の俊傑が復活するとならば
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“古”を含む語句
古家
中古
古人
往古
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反古
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古代
古木
古城
古昔
古井
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古渡
古市
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古典
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