“野立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のだて50.0%
のだ25.0%
のだち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二本杉は名高いもので、昔何代目かの将軍が、野立のだての時はしを立てられたのだといい伝えられて、白山上からもよく見えました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
御順路の日割によると、六月二十六日鳥居峠お野立のだて、藪原やぶはらおよびみやこしお小休み、木曾福島御一泊。二十七日かけはしお野立て、寝覚ねざめお小休み、三留野みどの御一泊。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのいにしへ蒲生飛騨守氏郷がもうひだのかみうじさとこの処に野立のだちせし事有るにりて、野立石のだちいしとは申す、と例のが説出ときいだすを、貫一はうなづきつつ、目を放たず打眺うちながめて、独りひそかに舌を巻くのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)