『凡神的唯心的傾向に就て（はんしんてきゆいしんてきけいこうについて）』

三個の青年、草庵に渋茶を煎じて炉を囲む、一人は円顱に道服を着たり、一人は黒紋付の上に袈裟を掛けたり、三人対座して清談久し。やがて其歌ふを聞けば曰く 天地乾坤みな一呑や草の庵 大千起滅す一塵の裡 味ひ得たり渋茶一ぱい 利刃一閃浮世を斬て真ッ二 …

著者	山路愛山
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「国民新聞」1893（明治26）年4月16日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約3分（500文字/分）
朗読目安時間	約5分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

直（たゞ） 斬（きつ） 人情（ヒウマニチイ） 山人（ヘルミット） 尚（たふと） 因（よつ） 尤（とが） 殿（でん） 古（いにしへ） 復（かへ） 終（つひ） 一矢（いつし） 斯（かく） 悪（あ） 厭（あ） 嘗（かつ） 円顱（ゑんろ） 嗚呼（あゝ） 独（ひとり） 吾人（われら） 所謂（いはゆる） 抑（そもそ） 蓋（けだ） 一塵（いちぢん） 活血（くわつけつ） 荀卿（じゆんけい） 袈裟（けさ） 青帝（せいてい） 黄老（くわうらう） 裡（うち） 言顕（いひあら） 煎（せん） 溺（おぼ） 李斯（りし） 慥（たし） 喟然（きぜん） 呑噬（どんぜい） 倦（う） 乾坤（けんこん）