ふるき)” の例文
堀川百首ほりかはひやくしゆ兼昌かねまさの哥に、「初深雪はつみゆきふりにけらしなあらち山こし旅人たびびとそりにのるまで」この哥をもつても我国にそりをつかふのふるきをしるべし。
したがってふるき拘泥こうでいしてあらゆる未来の作物にこれらを応用して得たりと思うは誤りである。死したる自然は古今来ここんらいを通じて同一である。活動せる人間精神の発現は版行はんこうで押したようには行かぬ。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
堀川百首ほりかはひやくしゆ兼昌かねまさの哥に、「初深雪はつみゆきふりにけらしなあらち山こし旅人たびびとそりにのるまで」この哥をもつても我国にそりをつかふのふるきをしるべし。