“古(ふるく)” の例文
それをまた、腕白(わんぱく)の強がりが、よく賭博(かけ)なんぞして、わざとここまで来たもんだからね。梟は仔細(しさい)ないが、弱るのはこの額堂にゃ、古(ふるく)から評判の、鬼(おに)
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
古(ふるく)からあった一挺(ちょう)の三味線は、娘の子供の時分までは、よく母親の弾いた音を聞いたが、或年の梅雨の頃、その三味線の胴皮が、ぼこぼこに弛(たる)んで音が出なくなってから何処へか隠されてしまった。
僧 (新字新仮名) / 小川未明(著)