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越地
ゆゑに吾が
不学をも
忘れて
越雪の
奇状奇蹟を記して
後来に
示し、且
越地に
係りし事は
姑く
載て
好事の
話柄とす。
始には越後の
諸勝を
尽さんと思ひしが、
越地に入し
後、
年稍侵して
穀価貴踊し人心
穏ならず、ゆゑに越地を
践こと
僅に十が一なり。しかれども
旅中に於て
耳目を
新にせし事を
挙て此書に
増修す。
『本草綱目』に
越地深山に
治鳥あり、大きさ鳩のごとく青色で樹を
穿って
窠を作る、大きさ五、六升の器のごとく口径数寸
餝るに
土堊を以てす、赤白
相間わり状
射候のごとし。