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越地
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ゑつち
ゆゑに吾が
不学をも
忘れて
越雪の
奇状奇蹟を記して
後来に
示し、且
越地に
係りし事は
姑く
載て
好事の
話柄とす。
始には越後の
諸勝を
尽さんと思ひしが、
越地に入し
後、
年稍侵して
穀価貴踊し人心
穏ならず、ゆゑに越地を
践こと
僅に十が一なり。しかれども
旅中に於て
耳目を
新にせし事を
挙て此書に
増修す。
ゆゑに吾が
不学をも
忘れて
越雪の
奇状奇蹟を記して
後来に
示し、且
越地に
係りし事は
姑く
載て
好事の
話柄とす。
始には越後の
諸勝を
尽さんと思ひしが、
越地に入し
後、
年稍侵して
穀価貴踊し人心
穏ならず、ゆゑに越地を
践こと
僅に十が一なり。しかれども
旅中に於て
耳目を
新にせし事を
挙て此書に
増修す。