“不可侵境”の読み方と例文
読み方割合
ふかしんきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「彼は、叡山の山領を、ほしいままけずった。——伝教大師でんぎょうだいしこのかた、不可侵境ふかしんきょうの山則を、またわれわれの体面を、はずかしめ踏みにじった!」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
絶対な不可侵境ふかしんきょうといわれている大奥でも、輪王寺の宮の内事にでも、かれがを通じて、質問にのぞむ場合は、これをいなむことができない。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そちたちはこのつづらの金紋を何よりの不可侵境ふかしんきょうと心得て、梅渓家うめたにけの威光を借り、吾らに手出しがならぬと心得ているのであろうが、抜乗ぬけのりの者がひそんでいることは
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)