“不可得”の読み方と例文
読み方割合
ふかとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三世にわたるなんてえのは、大袈裟おおげさ法螺ほらだろうが、不可得ふかとくと云うのは、こんな事を云うんじゃなかろうかと思う。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それ故わたくしは蘭軒がいづれの書を講じたかを究めむと欲して、大いに推定の困難を感ずる。蘭軒の講ずべき書を此中に求めむことは、殆ど不可得ふかとくである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
人生のほかに出で、人生を望み見て、人生を思議する時、人生は遂に不可得ふかとくなり。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)