せい)” の例文
いつものように、おかあさんは、洋服屋ようふくやへこられて、こんどは、せい一が、新学期しんがっきからるためのあたらしいふくを、おたのみなさったのでした。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一国の文明は、政府のせいと人民の政とふたつながらそのよろしきを得てたがいに相助くるに非ざれば、進むべからざるものなり。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「政治のせいせいであります。あなたが真先に立って正を行われるならば、誰が正しくないものがありましょう。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
何かというと王道のせい大義名文たいぎめいぶん、ウフ、アハハハハ、脇坂様なぞ、大岡殿を毛虫の如くいやがっておらるる
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこへ突然とつぜん一つの誘惑いうわくとしてあらはれたのが、せい発行はつかうの△△債劵さいけんことだつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
月日つきひがたって、いつしかせい一は、上級生じょうきゅうせいとなりました。かれは、またりが大好だいすきなので、祭日さいじつや、日曜日にちようびなどには、よくりにかけました。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いにしえより家政などいう熟字あり。せいの字は政府に限らざることあきらかに知るべし。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
せい一のおかあさんは、よくこのみせへきて、せい一の洋服ようふく修繕しゅうぜんをおたのみになりました。ちょうど、その晩方ばんがたのことです。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
然りといえども、余輩が今ここにいうところのせいの字は、その意味のもっとも広きものにして、ただ政府の官員となり政府の役所に坐して事を商議施行するのみをもって、まつりごとにかかわるというに非ず。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)