脊丈せい)” の例文
脊丈せいず四尺ぐらいで、腰に兎の皮をまとっている他は、全身赤裸々あかはだかである。さめのように硬い皮膚の色は一体に赭土色あかつちいろで、薄い毛に覆われていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いかなる詩句といえども、画像の絵具面パレットといえども、彼女の美を写してはいませんでした。彼女はやや脊丈せいの高い、女神のような形と態度とを有していました。
間もなくその姿が現われたが、それは普通の労働者ではなく、黒の学者服を身にまとった、脊丈せいの高い、痩せた、土気色をした、弱よわしそうに見える男であった。