トップ
>
静
>
せい
ふりがな文庫
“
静
(
せい
)” の例文
旧字:
靜
鍔ぜり合いは、
動
(
どう
)
の
極致
(
きょくち
)
の
静
(
せい
)
……こうなると、思いきり敵に押しをくれて、刀を返しざま、身を低めて右胴を斬りかえすか。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
元来は
静
(
せい
)
であるべき
大地
(
だいち
)
の一角に
陥欠
(
かんけつ
)
が起って、全体が思わず動いたが、動くは本来の性に
背
(
そむ
)
くと悟って、
力
(
つと
)
めて
往昔
(
むかし
)
の姿にもどろうとしたのを、
平衡
(
へいこう
)
を失った機勢に制せられて
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
面
(
おもて
)
の色は変へたれども、胸中無量の絶痛は、少しも挙動に
露
(
あら
)
はさで、渠はなほよく
静
(
せい
)
を保ち、
徐
(
おもむ
)
ろにその
筒服
(
ズボン
)
を払ひ、頭髪のややのびて、白き
額
(
ひたい
)
に垂れたるを、
左手
(
ゆんで
)
にやをら
掻上
(
かきあ
)
げつつ
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ただ身の布団に触れる所のみがわが世界であるだけに、そうしてその触れる所が少しも変らないために、我と世界との関係は、非常に単純であった。全くスタチック(
静
(
せい
)
)であった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
検
(
しら
)
べて見ると「
静
(
せい
)
これを
性
(
せい
)
となせば心
其中
(
そのうち
)
にあり、
動
(
どう
)
これを心となせば性其中にあり、心
生
(
しょう
)
ずれば性
滅
(
めっ
)
し、心滅すれば性生ず」というようなむずかしい漢文が曲がりくねりに
半頁
(
はんページ
)
ばかりを
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
静
常用漢字
小4
部首:⾭
14画
“静”を含む語句
静寂
静粛
静止
沈静
静心
静謐
寂静
安静
閑静
寝静
静息
動静
静岡
静脈
静坐
物静
静子
幽静
静閑
静々
...