西せい)” の例文
長崎の南画家木下逸雲は、支那人から西せい湖の蓮を一株もらつて、大事にかけて養つてゐたが、やつと花が咲くと、土を掘つて鉢ごと花を埋めてしまつた。
ルオフ・メリコフ——三十二歳、白系韃靼人はくけいだったんじん。ギリシャ正教徒せいきょうと。前近衛このえ中隊長。えいどくふつ西せいの各国語に通じ、少しくビルマ語をも解す。兄はビルマ在住の貿易商。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
大體だい/\おいてその大部分だいぶぶん太古たいこより傳來でんらいせる日本固有にほんこいう言語げんごおよ漢語かんごをそのまゝれたもの、またはこれを日本化にほんくわしたもので、一西洋各國せいやうかくこくたとへばえいふつどく西せい
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
てん六、なん三、ほく四、とう五、西せい二とも申しやす、まずこの六つの数を、丁と半との二種類に振分けること前文の通り、丁てえのは丁度ということで、ちょうど割りきれる数がとりも直さず丁
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
里婦りふ 西せいひそみなら
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)