“西比利亜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シベリア81.8%
シベリヤ9.1%
さいべりあ4.5%
サイベリア4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その電文の内容が全部実現することになりますれば、現政府は満洲と西比利亜シベリアの利権を米国に売って、総選挙の費用を稼ぐ事になります。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今一つの出兵理由は、西比利亜シベリヤに独逸の勢力が及ばない先に、出兵に由って予めそれを防ぐことは、西比利亜に接近している我国が独逸から受ける脅威に対して取る積極的自衛策であるという説です。
何故の出兵か (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
黄海の勇将は西比利亜さいべりあの横断者と話し、議員の勇士は学界の俊秀と語る、何処を見ても名士の顔揃かほぞろひ、日本の機関を動かす脳髄は大抵此処に集まつて居ると思へば、彼処の話も聞いて見たく
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
吹くとはなくて大気のふるうごとには忍びやかに書斎に音ずれ、薄紫の影は窓のしきみより主人が左手ゆんでに持てる「西比利亜サイベリア鉄道の現況」のページの上にちらちらおどりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)