西比利亜サイベリア)” の例文
吹くとはなくて大気のふるうごとには忍びやかに書斎に音ずれ、薄紫の影は窓のしきみより主人が左手ゆんでに持てる「西比利亜サイベリア鉄道の現況」のページの上にちらちらおどりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)