“立札”の読み方と例文
読み方割合
たてふだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土手にはその時分から既に「昇ルベカラズ」の立札たてふだ付物つきものになっていたが構わず登れば堀を隔てて遠く町が見える。
『雨の道より、方々に、私をとらえようとする奉行所の立札たてふだが廻っているので——。お前も、噂をお聞きでしょう』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この與力よりきもなく、但馬守たじまのかみから閉門へいもんめいぜられた擧句あげくに、切腹せつぷくしてしまつた。とが箇條かでううちには、多田院御用ただのゐんごよう立札たてふだ無禮ぶれいがあつたといふくだりもあつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)