せい)” の例文
「あのねこは、んじゃったよ。」と、ゆうちゃんが、いいました。せい一は、しろくろの、あわれなねこの姿すがたかんだのでした。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)
建文元年正月、燕王長史ちょうし葛誠かつせいをして入って事を奏せしむ。せい、帝のためつぶさ燕邸えんていの実を告ぐ。こゝにおいて誠をりて燕にかえらしめ、内応をさしむ。燕王さとって之に備うるあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
專ら運用うんようを指せば、則ち形前も亦之を氣と謂ふ、ならびに不可無し。浩然かうぜんの氣の如きは、專ら運用を指すも、其の實太極たいきよく呼吸こきふにして、只是れ一せいなり。之を氣げんと謂ふ、即ち是れ理なり。
そのあわただしい景色けしきこころうばわれるでもなく、せい一は、ゆっくり、ゆっくり、おかいこを見守みまもりながら、みちあるいてきました。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)
せい一は、先生せんせいからといったら、おかあさんは、ゆるしてくださりはしないかとおもって、先生せんせいというちかられたのです。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)