宇宙爆撃うちゅうばくげき
所長の発表が終ると、文字通り急霰のような拍手がまき起った。 その中でただ一人木曾礼二郎だけが、呆然とした顔つきで、拍手をするでもなく、頬をほころばすでもなく、気抜けのように突立っていた。 「おい、木曾君——」 ぽんと肩を叩かれて、はっと気が …