“蝱”の読み方と例文
読み方割合
あぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重たき琵琶びわき心地と云う永い昼が、永きにえず崩れんとするを、鳴くあぶにうっとりと夢を支えて、清を呼べば、清は裏へでも行ったらしい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
長いこと転々としてその昂ぶった神経を持てあましながら、ラッセルのようにものうあぶの羽音を、目をつぶって聞いている中に、看護婦が廻って来た。
飛んでいるあぶはどうしてお互いに見つけ出すことが出来るのか、それは生物間の通信というものに、「声」と「文字」以上のものがあることを思わせます
宇宙爆撃 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)