“山梔子”の読み方と例文
読み方割合
くちなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山梔子くちなしの実を噛ませると吐く。黒砂糖を白湯でのむ。塩の汁をたくさん飲む。樟脳を湯にたてて服用する。などは松屋筆記の記載。
河豚 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けた少時しばし竹藪たけやぶとほしてしめつたつちけて、それから井戸ゐどかこんだ井桁ゐげたのぞんで陰氣いんきしげつた山梔子くちなしはな際立はきだつてしろくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
貴方が何處かの海邊に行つていらつしやるとの事、一週間ばかり前に山梔子くちなし孃からいただいた手紙で知つては居ました。
七つの手紙:或女友達に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)