かへ)” の例文
勾引かどはかさんとするをり人違ひとちがひ等にて九郎兵衞か惣内の中にて兩人を殺し其始末にこまりし處より首を切て知れぬ樣になさんため衣類を着せかへ九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と近所に住むお婆さんに笑はれたほどに、敷藁の取りかへや、床板のお掃除に、一生懸命になりました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
農夫のうふ貧乏びんぼふの者なりしゆゑ六百ときゝて大によろこび、焼飯やきめし二ツを出して六百の銭にかへけり。
自分じぶん毎日まいにちけてゐるのよりも大變たいへんがらかつたので、いて見樣みやうかとおもつて、半分はんぶんみせなか這入はいりかけたが、明日あしたから襟飾えりかざりなどをかへところくだらないことだとおもなほすと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
所へ魚釣うをつり帰途かへりらしい子供が一人通りかゝつた。手には小鮒こふなを四五ひきげてゐる。青木氏は懐中ふところ写生帖スケツチブツクから子供の好きさうなを一枚引き裂いて、それと小鮒の二尾程とかへつこをした。
出して渡せばしかと懷中して則ち頭にさせくしを出し是はお前樣も知る通り我が爲に千金にもかへがたき母の紀念かたみにして片時もはなさず祕藏ひざうの品此櫛このくし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
農夫のうふ貧乏びんぼふの者なりしゆゑ六百ときゝて大によろこび、焼飯やきめし二ツを出して六百の銭にかへけり。
「それを命令法にいひかへると……」
かへ相尋あひたづね候へども更に行方相分り申さず猶又其後私し事は當時の家へ入夫仕にふふつかまつり兩人の子供も持即ち兄を吉之助弟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おきながかくかたりし時牧之ぼくしいらの形状けいじやうをくはしくきかざりしが、のちあんずるにいらとは蕁麻いらくさの事なるべし、蕁麻たんまは本草に見えたるくさの名也。あさの字にじゆくしたればあさかへても用ふべきものなるべし。
○山にいらといふ草あり、その皮をせいしてあさかへて用をす。