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替
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かえ
ふりがな文庫
“
替
(
かえ
)” の例文
お父様をお見送りしますと私は、お床の間に立てかけてあった琴を出して
昨日
(
きのう
)
習いました「
葵
(
あおい
)
の
上
(
うえ
)
」の
替
(
かえ
)
の手を弾きはじめました。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
むしろ後ろに反りかえっていると言ってもいい動勢を
有
(
も
)
っていた。それを見るとすぐ、あの柳の丸材で作った、
亀井戸天神
(
かめいどてんじん
)
のウソ
替
(
かえ
)
のウソを思出した。
木彫ウソを作った時
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
しかも、構内のことだから、貨物列車は貨車のつけ
替
(
かえ
)
の為に、丁度雪子の部屋の窓の外あたりで停車することがある。鶴子さん、君はあれを見たのですね。
鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
百両千両のかねではない。たかが銀一粒だ。これほどの家で、
手許
(
てもと
)
に銀一粒の
替
(
かえ
)
が無いなど冗談を
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
さて此
一掘
(
ひとほり
)
に
産
(
うみ
)
をはれば又それに
並
(
ならべ
)
て
掘
(
ほ
)
りては
産
(
うみ
)
、うみてはほり、
幾条
(
いくすぢ
)
もならべほりて
終
(
つひ
)
には八九尺四方の
沙中
(
すなのなか
)
へ
行義
(
ぎやうぎ
)
よく
腹
(
はら
)
の
子
(
こ
)
をのこらず
産
(
うみ
)
をはる。
或
(
あるひ
)
は所を
替
(
かえ
)
ても
産
(
うむ
)
とぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
「浜町公園の
側
(
そば
)
だし、今までわたしたちの知らない家だから、その心配はないわ。だから、ここのところ、方面を
替
(
かえ
)
るにもいいし、十二月
早々
(
そうそう
)
引越貧乏
(
ひっこしびんぼう
)
もしたくないからね……。」
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
更に
問
(
とい
)
を
替
(
かえ
)
て、「私の拝借しているアノお座敷は中々立派ですね、お庭もお広いですね、実は昨夜、
夜半
(
よなか
)
に眼が醒めたのでアノ窓をあけて庭を眺めて
居
(
い
)
ましたが、夜の景色は又格別ですね」
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
婿の名に書き
替
(
かえ
)
るわけじゃないが、河野家においてさ、一人一人の名にして保管してあるんだから、例えば婿が
多日
(
しばらく
)
月給に離れるような事があっても、たちまち
破綻
(
はたん
)
を生ずるごとき不面目は無い。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
替
常用漢字
中学
部首:⽈
12画
“替”を含む語句
入替
着替
代替
取替
為替
両替
交替
引替
掛替
国替
立替
宿替
鞍替
釣替
張替
書替
鷽替
住替
差替
爲替相場
...