がえ)” の例文
井戸がえもしたなれど、不気味じゃで、誰も、はい、その水を飲みたがりませぬ処から、井桁いげたも早や、青芒あおすすきにかくれましたよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「播州姫路の松本明矩あきのりさま、このほどお国がえになられるよし。姫路と申すは、厩橋などとはくらべものにならぬほどすぐれた国でございますから、ついでのことに、お所替ところがえをおねがい遊ばせ」
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)