“けんかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
健康50.0%
權衡18.2%
賢行9.1%
乾綱4.5%
儇巧4.5%
兼好4.5%
喧囂4.5%
軒昂4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忠實まめやかつかへたる何某なにがしとかやいへりし近侍きんじ武士ぶしきみおもふことのせつなるより、御身おんみ健康けんかう憂慮きづかひて、一時あるとき御前ごぜん罷出まかりい
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
同化しえざる水氣によりて顏腹とはざるばかりに身に權衡けんかうを失はせ、また之を重からしむる水腫すゐしゆの病は 五二—五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
俗子ぞくしは是を 菅神の怨灵おんりやうとするは是又 菅神の賢行けんかうきずつけるなり。
然らずんば奸臣てうに満ち、乾綱けんかうひもを解き、内憂外患こも/″\至り、かの衰亡の幕府とえらぶなきに至らむ。於是乎こゝにおいてか、憂国之士、奮然蹶起けつきして、奸邪を芟夷さんいし、孑遺げつゐなきを期すべし。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
常庵は儇巧けんかうなる青年であつた。或時塾を出でて還らざること数日であつた。そして其衣箱いさうひらけば、てんし尽して復一物を留めず、伊沢氏の借す所の衾褥も亦無かつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
花の幕兼好けんかうのぞく女あり
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
あゝ東京の街! 右から左から、刻一刻に満干さしひきする人のうしほ! 三方から電車と人とがなだれて来る三丁目の喧囂けんかうは、さながら今にも戦が始りさうだ。お定はもう一歩も前に進みかねた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
意気軒昂けんかう、面色朱をそゝぎたる侯爵は忽然こつぜんとして山木を顧みつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)