“ゆきちがい”の漢字の書き方と例文
語句割合
行違100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だって、我々と行違ゆきちがいに、犯人がこちらへ逃げ出して来たらどうします」技師が云った。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「これには何んか恐ろしい行違ゆきちがいがあるようです。私には何んの事やら一向解りません」
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
二人の間に感情の行違ゆきちがいでもある時は、これだけの会話すら交換されなかった。彼は島田の後影うしろかげを見送ったまま黙ってすぐ書斎へ入った。そこで書物も読まず筆も執らずただじっすわっていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)