トップ
>
行違
>
ゆきちがい
ふりがな文庫
“
行違
(
ゆきちがい
)” の例文
職業についても、あんな
些細
(
ささい
)
な
行違
(
ゆきちがい
)
のために
愛想
(
あいそ
)
づかしをたとい一句でも口にして、自分と田口の敷居を高くするはずではなかったと思う。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此度
(
このたび
)
小生に
於
(
おい
)
て、買占め置き
候
(
そうろう
)
貴下に対する債権に
就
(
つい
)
て、
御懇談
(
ごこんだん
)
いたしたきこと
有之
(
これあり
)
、
且
(
か
)
つ先日杉野
子爵
(
ししゃく
)
を介して、申上げたる件に付きても、重々の
行違
(
ゆきちがい
)
有之
(
これあり
)
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
今も歌ふは
当初
(
そのむかし
)
露友
(
ろゆう
)
が
未亡人
(
ごけ
)
なる
荻江
(
おぎえ
)
のお幾が、かの朝倉での
行違
(
ゆきちがい
)
を、
老
(
おい
)
のすさびに
聯
(
つら
)
ねた一
節
(
ふし
)
、
三下
(
さんさが
)
り、雨の日を二度の迎に唯だ往き返り
那加屋好
(
なかやごのみ
)
の
濡浴衣
(
ぬれゆかた
)
慥
(
たし
)
か模様は
染違
(
そめちがえ
)
。
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「だって、我々と
行違
(
ゆきちがい
)
に、犯人がこちらへ逃げ出して来たらどうします」技師が云った。
坑鬼
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
「これには何んか恐ろしい
行違
(
ゆきちがい
)
があるようです。私には何んの事やら一向解りません」
女記者の役割
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
二人の間に感情の
行違
(
ゆきちがい
)
でもある時は、これだけの会話すら交換されなかった。彼は島田の
後影
(
うしろかげ
)
を見送ったまま黙ってすぐ書斎へ入った。そこで書物も読まず筆も執らずただ
凝
(
じっ
)
と
坐
(
すわ
)
っていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末