“思違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいちが40.0%
おもひちが30.0%
おもいちがい20.0%
おもひちがひ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アア、恐ろしい。僕はこの腕の持主を知っているのです。思違おもいちがいであってくれればいい。だが、よもや……」
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
男はのろいもので、この瞬間女を飛切り美しいものに見るばかりでなく、自分をも非常な勇者のやうに思違おもひちがへをする。鈍間のろまなる男よ、なんぢはいつも女の前に勇者である。
が、それは瑠璃子のむなしい思違おもいちがいだった。悪魔は、その最後の毒矢を、もう既に放っていたのだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
が、それは瑠璃子の空しい思違おもひちがひだつた。悪魔は、その最後の毒矢を、もう既に放つてゐたのだつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)