ちげえ)” の例文
ちげえねえ、がんがらがんだから、からっきし、話に締りがねえったらねえ。——そこでその坊主がのぼせちまって……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちげえねえ、俺ァ辰さんよか年の十も下だンべが、何糞なにくそッ若けもんに負けるもンかってやり出しても、第一いきがつゞかんからナ」と岩畳がんじょうづくりの与右衛門さんが相槌あいづちをうつ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「一生ある生命にはちげえねえが、其一生が平均三ヶ月てんだ、おそかれ早かれで同じ事だ」
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
みなみのおとつゝあはちげえにでもならなかつたんべかな」といつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ちげえねえ」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)