たがえ)” の例文
「大地震の時、強く稲妻の如く光りて鳴り、地震しけりと言う。この光は見たる者も見ざるものもあり。その後の光予も三度は見しが、稲妻に似てたがえり。」
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
心緒こころばえよしなき女は、こころ騒敷さわがしくまなこ恐敷おそろしく見出みいだして、人を怒り言葉あららか物言ものいいさがなく、くちききて人に先立ち、人をうらみねたみ、我身に誇り、人をそしり笑ひ、われひと勝貌まさりがおなるは、皆女の道にたがえるなり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)